Lemon's Cafe

アクセスカウンタ

zoom RSS 短歌 読売花壇より

<<   作成日時 : 2015/01/29 22:50   >>

ナイス ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 2

私は短歌が好きです。
平成5年の暮れに母が、8年のお盆前に父が亡くなった時に
読売新聞の、読者から投稿した歌の載った「読売歌壇」の父と母について詠んだ歌を中心に
むさぼるように探しては書き写したものがあります。
その後もこころに響く歌があると書き留めていました。
ここに載せていいのかわからないけれどご紹介しますね。


満天の星さゆる夜に母馬は 静かに逝けり涙わきくる        北海道 手塚澄子


哀しみも病む苦しみも解かれしや 永眠れる母の顔はやすらぐ    横浜市 浜口咲子


還らざる時をきざめる亡き父の 形見の時計いまだ止まらず     東金市 渡辺英胤


陽に光る妻の白髪を愛しみて 梅の匂える園の径ゆく        東京都 堀内清三郎


亡き母の挿し木の椿咲き出でぬか 花の終わりが忌日の頃か     我孫子市 山口魁


花柄のふきん三枚掛けてみる 母亡き厨の今朝のさみしさ      八王子市 鶴田美智子


ふた夜続けて母の夢みしふるさとに 今日来て母の墓を洗いぬ    佐野市 高橋鉄美


母と子の暮らしの中で長男が 玩具の指輪くれし日のあり      東松山市 嘉藤小夜子


寡黙にて晩酌ながき父に添い 母はつつましく仕えたまいき     東京都 小出風沙子


鈍色(にびいろ)の母の好みし帯嗅げば かすかに匂う遠き追憶   久喜市 小林栄子


さりげなく背より抱くしぐさして 父のなき子は祖父に甘えつ    茨城県 友常満里子


君と居るただそれだけで心たり ともに歩めり夕映えの浜      相模原市 小形重雄


釣り忍縁台浴衣かき氷 父母ありし日の夏を想いぬ         春日部市 山口定子


夕焼けの色に染まりし雲は行く 欅青葉のそよぐ真上を       横浜市 古川みさを


浜ゆきてまひるがほの花を摘む ひそかに心触れあへる日に     岡山県 田辺美紗子


意識などないと思いて握る手を 強く握りて母は逝きたり      八尾市 上柿貞芳


母の手をひき父がゆく夏空を 白雲ふたつ西へ流れる        八幡市 会田重太郎


ふるさとの村の庭常さみどりに 芽吹きておらむ明日は母の忌    佐伯市 玉の井隆幸


薮入りの吾を待ちくるる母ありて 里の夜空は美しかりき      清瀬市 小野まつ


音もなく雪降りており雪の道に 母が倒れて逝きし夜のごとく    青森県 岩館寿美


亡き母の逝きし季節は菊節句 野菊小菊の今盛りなり        南足柄市 山田和子


花びらをもろ手にうけて喜べる 母ありし日の桜こひしき      埼玉県 新井安雄


十二単の花咲きにけりこの花を こよなく愛でし母なき庭に     藤沢市 粟野せつこ


そのほほに触れなむとしてふれえざる弥勒菩薩のしなやかな指    上尾市 長島智恵子


朴の花このみし父を思いいづ 朴の梢に風わたるとき        中津川市 大堀せつ子


甘やかすつもりなけれど孫を背に 負いて走れば楽しかりけり    土浦市 助川弘


やはらかに青き麦の穂さゆらげば 母のいまさぬふるさとを恋う   東京都 杉浦文子


幼き日食みしざくろが今もなほ 赤き実着くる母のふるさと     浦和市 阪本初子


笑顔にて話かはせしこともなき 父のなきがらに頬ふれてみぬ    市川市 会田重太郎


やはらかく新芽ひかりて空の色 あまく匂える春は来にけり     流山市 鈴木あき子


いずれかが独りになる日をふと思う 伊豆の落日を妻と眺めつつ   東京都 堀内清三郎


病む母を看取れる父がりんご剥く 自動車修理のごつごつの手に   東金市 渡辺英胤


逝きし年に母が買い呉れしえんじ色の 別珍の足袋を繕いて穿く   国分寺市 森豊子


たらちねの夢に見にけり父母は 草葺屋根の炉べにいませり     茨城県 大野利勝


孫よりの古き葉書をいまもなほ 本の栞に用い愛しむ        福島県 高木庄一郎


涙ぐみうつむく父の夢さめぬ 古稀近くもつ不孝の記憶       郡山市 阿部荘作


雑草も力うしなひ冬に入る かのいぬふぐりの空の色恋う      尾西市 坪内と志子









テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
ナイス
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ネットサーフィンをしていて、こちらのページでわたしのおじいちゃんの短歌に辿り着きました。
心に響くと言ってくださってとても嬉しいです。
おじいちゃんも喜んでいると思います。
カンパネルラ
2016/06/06 17:44
カンパネルラさん、ようこそ^^ 4年前に骨折してからこのブログはずっと放置状態でした。 久しぶりの記事でこんな素敵な偶然が起きていたなんて、とても感激しています。 せっかくコメントを頂いたのにそのままになってしまってごめんなさい。 よかったらぜひまたお寄りください。 おじいさまのお話も聞かせていただけたら嬉しいです^^
レモン
2016/09/13 21:22

コメントする help

ニックネーム
本 文
短歌 読売花壇より Lemon's Cafe/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる